同じエンティティ(ショットやアセットなど)の他のフィールドから取得した値を使用してフィールドを計算できます。 [計算](Calculated)フィールドを使用すると、役に立つ情報をすばやく簡単に検索できます。
[計算](Calculated)フィールドを追加する方法は他のフィールド タイプを追加する場合と同じです。[使用可能なフィールド](Available Fields)セクションに、使用する特定のエンティティに対する使用可能なフィールドのリストが表示されます。サポートされるタイプの追加フィールドをページに追加すると、[計算](Calculated)フィールドの[使用可能なフィールド](Available Fields)リストにそのフィールドが表示されます。
次に示すように、計算式では[使用可能な関数](Available Functions)に記載されるフォーマットを使用してください。
式を入力します。式で[浮動小数点数](Float)出力タイプを使用する場合、[表示形式](Display Format)を選択してこの特定のフィールドの既定の浮動小数点形式を上書きすることができます。
注: 式の失敗につながるエラーがある場合、セルは赤になります。
ゼロで除算できないことにも注意してください。ゼロで除算するとエラーになります。
以下の点に注意してください。
- 計算されたすべてのフィールドは「ライブ」になります。これは、フィールド内のどの入力を更新しても、それらの変更が直ちに表示されることを意味します。
- 設定が完了したら、フィールドのソート機能とグループ化、または概要を設定できます。[計算](Calculated)フィールドでフィルタすることもできます。
- 式を表示するには、計算フィールドの列ヘッダの上にカーソルを合わせます。
- 計算フィールドのグラフを作成できます。グラフでは、計算フィールドのグループ化や要約を設定できるため、いくつかの強力なグラフ機能を利用できます。
- 計算フィールド値の変更がイベント ログ エントリとともに記録されることはありません。アクティビティ ストリームというエンティティに表示されるように計算フィールドを設定したり、通知を送信する計算フィールドを選択したりすることはできません。
- 電子メール通知の本文内のフィールド リストに計算フィールドが含まれている場合、その値は常に空白になります(電子メール通知の本文に表示するフィールド リストに計算フィールドのコードを含めても、エラーにはなりません)。
利用可能な関数
数学
名前 | 説明 | 構文 |
---|---|---|
+ | 加算 | value1 + value2 |
- | 減算 | value1 - value2 |
* | 乗算 | value1 * value2 |
/ | 除算 | value1 / value2 |
文字列
名前 | 説明 | 構文 | 例 | 結果 |
---|---|---|---|---|
CONCAT | 文字列を結合します | CONCAT(string1, string2) | CONCAT(“Shot”, “gun”) |
“Shotgun” |
UPPER | 文字列を大文字にします | UPPER(string) | UPPER(“Shotgun Software”) |
SHOTGUN SOFTWARE |
LOWER | 文字列を小文字にします | LOWER(string) | LOWER(“Shotgun Software”) |
shotgun software |
LEFT | 指定した文字列の先頭を起点として、文字列の一部を返します | LEFT(string, [number_of_characters]) |
LEFT(“ab_0124”, 2) LEFT(“Shotgun Software”) LEFT(“ab_0124”, 0)
|
“ab” “S” “” |
RIGHT | 指定した文字列の末尾を起点として、文字列の一部を返します | RIGHT(string, [number_of_characters]) |
RIGHT(“ab_0124”, 4) RIGHT(“Shotgun Software”) RIGHT(“ab_0124”, 0)
|
“0124” “e” “” |
MID | 文字列のセグメントから取得した、文字列の一部を返します | MID(string, starting_at, extract_length) | MID("ab_0124", 3, 1) |
“_” |
LEN | 文字列の長さを返します | LEN(string) | LEN("Shotgun Software") |
16 |
文字列引数の定義
名前 | 説明 |
---|---|
number_of_characters | 文字列の左側または右側から、ここで指定した数の文字を返します。(この引数はオプションです。既定では「1」に設定されています。) |
starting_at | 抽出を開始する位置を、文字の左側を起点として、そこからの文字数で指定します。文字列の先頭文字はインデックスが 1 になります。 |
extract_length | 使用するセグメントの長さです。 |
文字列についての注意事項
- 0 は number_of_characters の入力として有効です。0 を指定すると、LEFT および RIGHT は空の文字列(“”)を返します。
- extract_length 個の文字を取得する前に文字列の末尾に到達した場合、MID はstarting_at から文字列の末尾までの文字を返します。
- starting_at から文字列の末尾までの内容を返す場合は、extract_length に大きな値を指定するのではなく、LEN を使用して返される文字列の長さを計算します。
- LEN は、スペースや非表示文字を含む、すべての文字をカウントします。LEN が予期しない値を返す場合は、このような文字がテキストに含まれていないことを確認してください。
日付
名前 | 説明 | 構文 |
---|---|---|
TODAY | 今日の日付を返します。 | TODAY() |
日付に関する注意事項
-
日付を算術関数で使用する場合、日付を進めるには、1 日単位で指定する必要があります(日付 + 0.9 では日付は進みません)。ただし、1 日戻す場合は、1 日に対する小数を指定することができます(日付 - 0.1 は前日の日付を返します)。
型変換
名前 | 説明 | 構文 | 出力タイプ | 例 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|
FIXED | 数値をテキストとしてフォーマットし、小数点以下を特定の桁数だけ表示するようにします。 | FIXED(number, [number_of_places]) | 文字列 |
FIXED(3.141592,4) FIXED(3.141592,0) FIXED(3,3)
|
3.1416 3 3.000 |
TO_FLOAT | 数値(数字、通貨、パーセント)を浮動小数点数に変換します。 | TO_FLOAT(number) | 浮動小数点数 |
TO_FLOAT(11) TO_FLOAT({sg_percent}) // {sg_percent} = 40%TO_FLOAT(sg_amount}) // {sg_amount} = $200
|
11.00 0.40 200.00 |
TO_CURRENCY | 数値(数字、浮動小数点数、パーセント)を通過に変換します。 | TO_CURRENCY(number) | 通貨 |
TO_CURRENCY(1.479531) TO_CURRENCY(10) TO_CURRENCY({sg_percent}) // {sg_percent} = 40%
|
$1.48 $10.00 $0.40 |
TO_PERCENT | 数値(数字、浮動小数点数、通貨)をパーセントに変換します。 | TO_PERCENT(number) | パーセント |
TO_PERCENT(0.4) TO_PERCENT(0.40926) TO_PERCENT(101)
|
40% 40% 10,100% |
TO_DURATION | 数値をオプションの「期間単位」で表される期間に変換します。サポートされている「期間単位」は、weeks、days、hours、および minutes です。 | TO_DURATION(number, [unit]) | 期間 |
TO_DURATION(2) TO_DURATION(2, weeks) TO_DURATION(0.5, days)
|
2 日(または、[サイト基本設定](Site Preferences)に応じて「時間数」) 2 週間 0.5 日* |
TO_WEEKS | 期間を週数に変換します。 | TO_WEEKS(duration) | 期間 | TO_WEEKS(TO_DURATION(10, days)) |
2 ([サイト基本設定](Site Preferences)で 1 週間を 5 日に設定している場合) |
TO_DAYS | 期間を日数に変換します。 | TO_DAYS(duration) | 期間 | TO_DAYS(TO_DURATION(8, hours)) |
1 ([サイト基本設定](Site Preferences)で 1 日を 8 時間に設定している場合) |
TO_HOURS | 期間を時間数に変換します。 | TO_HOURS(duration) | 期間 | TO_HOURS(TO_DURATION(120, minutes)) |
2 |
TO_MINUTES | 期間を分数に変換します。 | TO_MINUTES(duration) | 期間 | TO_MINUTES(TO_DURATION(2, hours)) |
120 |
DATE | 数値を日付に変換します。 | DATE(year, month, day) | 日付 | DATE(year, month, day) |
DATE(2020, 5, 14) 2020-05-14 (書式はサイトの基本設定に依存します) |
型変換に関する注記
number
はフォーマットする数字です。value
は浮動小数点数、通貨、またはパーセントに変換される数字です。number_of_places
は表示する小数点以下の桁数です。number_of_places
の最大値は 6 です。数字の有効桁数がnumber_of_places
未満の場合は、ゼロが追加されます。number_of_places significant digits
より大きい場合は、切り捨てられるのではなく正しいnumber_of_places
に丸められます。TO_FLOAT
は、浮動小数点数に変換された値を返します。標準的な解釈は 1 = 100% です。出力タイプは浮動小数点数なので、結果に表示する小数点以下の桁数を選択できます。TO_CURRENCY
は通貨フィールドに変換された値を返します。通貨の表示は[サイト基本設定](Site Preferences)に従います。TO_PERCENT
は、パーセントに変換された値を返します。標準的な解釈は 1 = 100% です。値は最も近い整数パーセントになるように切り捨てられます。- *
TO_DURATION
は期間フィールドに変換された値を返します。期間の表示(日数、時間数など)は[サイト基本設定](Site Preferences)に従います。 TO_WEEKS
、TO_DAYS
、TO_HOURS
、およびTO_MINUTES
は、変換後の期間フィールドに入力する必要があります。この期間フィールドは、同一エンティティに存在する必要があります。TO_WEEKS
、TO_DAYS
、TO_HOURS
、およびTO_MINUTES
は期間フィールドを、指定された単位で浮動小数点数のプレーン値に変換します。-
この関数に渡される
DATE
引数(年、月、日)が浮動小数点数の場合は、以下の整数に丸められます。- 年:
- 0 未満の値は無効です。
- 年を 4 桁で指定することを強く推奨します。
- 100 未満の値には 2000 が追加されます。
- 月と日:
- 月または日の値が有効な範囲未満の場合は、値を進めて月または日を追加します。
- 値が 1 より小さい場合、値を削除して月または日を 1 にします。
- 年:
エラー メッセージ
式エディタ自身、または計算結果のいずれかの計算フィールドに異なるエラー メッセージが表示されることがあります。
計算の例
計算フィールドを使用した式の例をいくつか示します。
説明 | 公式 | 出力フォーマット |
---|---|---|
カットの長さ | {sg_cut_out} - {sg_cut_in} + 1 |
浮動小数点数(10) |
カットの概要 | CONCAT({sg_head_in}, " [", {sg_cut_in}, " - ", {sg_cut_out}, "] ", {sg_tail_out}) |
文字列 |
投影されたショットのコスト | {sg_shot_bid} * {sg_shot_cost} |
浮動小数点数 |
参照用のショットの接頭辞 | CONCAT("A_", {code}) |
文字列 |
文字列の最後の 2 文字をトリムします | LEFT({string_field}, LEN({string_field}) - 2) |
文字列 |
さらに、計算フィールドに関する詳細については、「Python API」でもご覧になれます。