注: このドキュメントは、Toolkit の設定を管理するユーザのみが使用可能な機能について説明します。『Shotgun 統合管理者ガイド』を参照してください。
注: このガイドで参照されているプロセスは、ソフトウェアのパスおよびバージョンを設定する従来の方法を示しています。ソフトウェア エンティティは、バージョンおよびパスを管理する新しい推奨方法のことです。プロジェクトの設定を「tk-config-default2」設定(高度な設定の新しい既定値)に基づいて設定する場合は、このエンティティが自動的に使用されます。
次の例では、Maya 2014 および Maya 2015 を単一の起動ボタンのサブメニューとして SG Desktop のランチャーに表示するために必要な変更内容について説明します。また、Shotgun で各バージョンの Maya を起動するためのメニュー オプションも示します(Shotgun ではサブメニューはサポートされていません)。
制限事項
DCC のバージョンごとに異なる既定の引数を指定する必要がある場合は、この方法が機能しません。ランチャー(tk-multi-launchapp)のインスタンスを個別に定義して、SG Desktop (および Shotgun)に独立した起動ボタンとして表示されるようにする必要があります。この方法でうまくいかない例としては、Nuke および NukeX を起動する場合があります。NukeX を起動するには --nukex 引数が必要であるため、独立したインスタンスが必要になります。
config/env/includes/paths.yml
これは、Maya の実行可能ファイルが格納されたユーザのマシン上でパスを定義する場所です。
次の行を探します
maya_windows: 'C:\Program Files\Autodesk\Maya2014\bin\maya.exe'
maya_mac: /Applications/Autodesk/maya2014/Maya.app
maya_linux: maya
次のように変更します。
maya_windows: 'C:\Program Files\Autodesk\Maya{version}\bin\maya.exe'
maya_mac: /Applications/Autodesk/maya{version}/Maya.app
maya_linux: maya{version}
config/env/includes/app_launchers.yml
これらは、各 DCC を起動するように設定された tk-multi-launchapp
(ランチャー)のインスタンスです。
注: 以下の「location」設定で指定されている「version」は、使用中の環境設定とは異なる場合があります。以下のバージョンではなく、現在使用中のバージョンを使用する必要があります。
次の行を探します。
launch_maya: defer_keyword: '' engine: tk-maya extra: {} hook_app_launch: default hook_before_app_launch: '{config}/before_app_launch.py' icon: '{target_engine}/icon_256.png' linux_args: '' linux_path: '@maya_linux' location: {name: tk-multi-launchapp, type: app_store, version: v0.5.4} mac_args: '' mac_path: '@maya_mac' menu_name: Launch Maya versions: [] windows_args: '' windows_path: '@maya_windows'
(ここのバージョン設定で定義された)バージョンのトークンを追加するように、元のインスタンスは変更される予定です。トークン {version}
はここで示したこれらの値で置き換えられ(メニュー名と同様)、上で定義されたパスでも置き換えられます。menu_name
および versions
の設定を上記のように変更します。
menu_name: 'Launch Maya {version}' versions: ['2014', '2015']
SG Desktop の UI では、バージョンは番号と逆の順序で自動的にソートされ、「最新」バージョンが既定になります。今後、ソートおよび既定のバージョンを設定できるようにする予定です。
最近使用した項目を Maya のバージョンごとに異なるアイコンで表示できるようにする場合は、{version}
トークンを含めるように icon
設定を変更することもできます。これらの設定は自分で行い、正しい名前を付けてパイプライン設定のアイコン フォルダに配置するのが理想です。配置した後で、この設定が {config_path}/icons/icon_maya{version}.png
などを指すように指定します。
config/env/project.yml
プロジェクトで作業している場合、SG Desktop はプロジェクト環境でのみ実行されます。したがって、DCC の複数の「ロールアップ」バージョンが単一のボタンに設定されていることを、ここで確認します。
次の行を探します(使用中の設定では若干異なるように見えるかもしれませんが、問題ありません)。
engines: ... tk-desktop: apps: tk-multi-launch3dsmax: '@launch_3dsmax' tk-multi-launchhiero: '@launch_hiero' tk-multi-launchmari: '@launch_mari' tk-multi-launchmaya: '@launch_maya' tk-multi-launchmotionbuilder: '@launch_motionbuilder' tk-multi-launchnuke: '@launch_nuke' tk-multi-launchphotoshopcc: '@launch_photoshop' tk-multi-launchsoftimage: '@launch_softimage' tk-multi-screeningroom: '@launch_screeningroom' collapse_rules: - {button_label: $app, match: Launch $app, menu_label: None} debug_logging: false default_group: Studio groups: - matches: ['*Hiero*', '*Houdini*', '*Mari*', '*Max*', '*Maya*', '*Motion*', '*Nuke*', '*Photoshop*', '*Softimage*'] name: Creative Tools hook_launch_python: default location: {name: tk-desktop, type: app_store, version: v1.0.2} show_recents: true
collapse_rules
バージョンをロールアップする必要があるかどうかの判別方法を定義します。設定を次のように変更します。
collapse_rules: - {button_label: $app, match: Launch $app $version, menu_label: Launch $version}
ここで、SG Desktop で[プロジェクト](Project)リストに移動し、プロジェクトを再選択します(パイプラインが再ロードされます)。サブメニューに Maya のバージョンが複数表示されるようになります。
Shotgun Web アプリケーションのメニュー設定が更新されていることを確認する
Shotgun Web アプリケーションに新しいメニュー オプションが表示されない場合、または次のエラーが表示される場合は、Shotgun メニュー キャッシュを再生成することができます。
エラー: アクションを実行できませんでした。これは通常、アプリの設定内にエンジンの初期化を妨げるエラーが発生したことが原因で発生します。
Shotgun Web アプリケーションに新しいメニュー アイテム設定が確実に表示されるようにするには、これらのメニューを入力するときに読み込まれるキャッシュ ファイルを再生成する必要があります。この操作は、パイプライン設定のルートから次の tank コマンドを実行するだけで行うことができます。
$ ./tank clear_shotgun_menu_cache
コマンドを実行したら、Shotgun Web アプリケーションに移動してページを再ロードし、キャッシュ操作が確実に完了するように数秒間待機します。予想したとおりにメニューが表示されるようになります。
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