共同環境でレビューする方法

Shotgun エコシステムには、メディアのレビュー方法が複数用意されています。プロダクション環境の RV には多くの用途がありますが、このチュートリアルでは、Screening Room や会議室など、共同環境でのメディアのレビューに焦点を当てています。

レビューはコンテンツから開始し、RV にはローカル コンテンツが必要ですが、RV は Web からのストリーミングもサポートしています。このチュートリアルは、デモ プロジェクト「Hyperspace Madness」のメディアをローカルで使用することを前提としていますが、ご自身のプロジェクトとバージョンを使用することもできます。

注: サンプル メディアを使用するには、サンプルの「Hyperspace Madness」のムービー、イメージ シーケンスをここからダウンロードします

ローカル メディアをセットアップする

RV は高性能のフレーム シーケンスとムービーの再生アプリケーションです。そのため RV では、再生するムービーとフレームがディスク上に必要です。また RV は、ムービーとフレームがディスク上にない場合、Shotgun サイトでホストされたメディア(アップロード済みムービー)を再生することもできます。RV の Shotgun の統合は、2 つのフィールドを使用してローカル コンテンツの格納場所を判断します。QuickTime ムービーの場合は sg_path_to_movie、フレーム シーケンスの場合は sg_path_to_frames です。

レビューするコンテンツを準備する

プロジェクト「Hyperspace Madness」の場合、共同レビュー環境を管理し、時間を意識する必要があります。コンテンツを事前に準備することにより、レビュー セッションの優れた生産性を維持し、無駄な時間を最小限に抑えることができます。Shotgun では、一緒にレビューできるメディア(バージョン)の「Hyperspace Madness」リストを管理するためにプレイリストを使用します。このプレイリストには、バージョン、順序、プレイリストを定義するフィールドが含まれており、プロジェクト「Hyperspace Madness」に属しています。

情報: Shotgun でメディアを作成する方法については、「メディア アプリケーションとプレイリスト」の「メディアをアップロードする」を参照してください。

最初に、プロジェクト「Hyperspace Madness」でプレイリスト ビューに移動します。 

ここでは、独自のプレイリストを最初から作成します。[+ プレイリスト](+ Playlist)をクリックして、次の情報を入力します。

  • プレイリスト名: Review Tutorial Playlist
  • 説明: Playlist for the Review In Context Tutorial

メディア アプリの[プレイリスト](Playlist)ビューの[最近使用したプロジェクト](Recent)と[すべてのプレイリスト](All Playlists)の下に、新しいプレイリストが表示されます。

注: プロジェクト「Hyperspace Madness」を表示しているため、プレイリストは「Hyperspace Madness」に自動的にリンクされます。プロジェクト以外のメディア アプリでプレイリストを作成する場合、作成時にプレイリストをプロジェクトにリンクするためのプロンプトが表示されます。

プレイリストを作成したため、このプレイリストにメディア(バージョン)を追加する必要があります。メディアをプレイリストにリンクする方法はいくつかあります。メディアを参照しながら、プレイリスト HSM_SATL_0030_ANIM にリンクする最初のバージョンを探します。このバージョンを特定したら、[プレイリスト](PLAYLISTS) タブをクリックして HSM_SATL_0030_ANIM をプレイリストにドラッグします。

また、バージョンを表示中にプレイリストに追加することもできます。これは、ディレクタのレビューなど、レビュー中のバージョンを別のプレイリストに追加するデイリー セッションで役に立ちます。2 つ目のバージョンをプレイリストに追加するには、メディア アプリの[参照](BROWSE)タブに移動します。フィルタ ボックスの横にある検索フィールドに HSM_SATL_0020 と入力して、[Enter]キーを押します。次に、HSM_SATL_0020 を選択して再生アイコンをクリックします。Web Player でバージョンを再生したら、詳細ペインで[プレイリスト](Playlist)フィールドを特定し、このフィールドにプレイリスト名として「Review Tutorial Playlist」と入力します。これで、2 つ目のバージョンが正常にリンクされました。

 

レビューの開始

プレイリストを作成したら、レビュー開始の準備完了です。先ほどアクセスしたメディア アプリの[プレイリスト](PLAYLISTS)タブを開いてプレイリストに移動します。Review Tutorial Playlist を選択し、[プレイリスト アクション](Playlist Actions)ドロップダウン(右上)をクリックして[RV で再生](Play in RV)を選択します。すべてが正しく設定されている場合は、RV のタイムラインに 2 つのバージョンがロードされます。

注: RV への前回のログインから間隔が空いている場合は、RV 起動時に Shotgun のログイン資格情報の入力を求めるプロンプトが表示されます。資格情報を入力したら、起動したプレイリストが表示されます。

 

トラブルシューティングのヒント: RV の起動時にプレイリストが表示されますが、表示されない場合は,システムのプロトコル ハンドラをセットアップする方法について、このドキュメントを参照してください。

レビューに RV を使用する方法

RV にバージョンがロードされました。RV に共通するいくつかの要求を確認しましょう。

タイムライン管理

最初に、ホットキー[T]を押してヘッズアップ タイムラインを切り替えます。

タイムライン

タイムラインが表示されたら、[Space]キーを使用してプロジェクト「Hyperspace Madness」の HSM_SATL_0020 の再生を開始します。[Space]キーは再生と停止(一時停止)を切り替えます。[Space]キーを押して再生を開始しましょう。ここで、RV はタイムラインのすべてのバージョンを再生します。1 つのバージョンを最後まで再生すると、次のバージョンを再生し、タイムライン全体の循環を続けます。

 

タイムライン全体をレビューするのも良いですが、レビュー中に 1 つのバージョンまたは特定のバージョンのセクションを抽出して繰り返し再生するのも有用です。これは、デイリー時にスーパーバイザとともに特定のショットまたは一連のショットをレビューする場合に役立ちます。[Fn]+上↑/下↓キー([PageUp]/[PageDown])を使用すると、タイムライン再生領域から現在のバージョンのみを簡単に抽出できます。[Fn]+↑上矢印キーを押すと、タイムラインで他のバージョンを表示せずに現在のバージョンが繰り返されます。[Fn]+↑上矢印キーを押し続けると、タイムライン内の次のバージョンに進みます。同様に、[Fn]+↓下矢印を押すと、タイムラインで前のバージョンに戻ります。

これでバージョンを抽出する方法は分かりました。バックスラッシュ キー[\](日本語 OS では円記号キー)を押すと、再生領域がタイムライン全体にリセットされます。

 

再生領域を設定しない場合、特定のバージョンの先頭に移動することもできます。これは、プレイリストが長い場合に特に便利です。下部トレイの 2 番目のアイコンを選択します。これにより、再生領域を修正しなくてもタイムラインが 2 番目のクリップに移動します。同様に、[Fn]+左←/右→矢印キー([Home]/[End])を使用すると、クリップの開始/終了フレームに移動できます。

 

ヒント: 抽出したバージョンのスクラブ時、タイムラインを右クリックして Configure > Scrub Stops At In/Out を有効にすると、誤って異なるバージョンまでスクラブしてしまうことがありません。
Scrub Stops At In/Out

これにより、レビュー セッションでバージョンを抽出できるようになりました。スーパーバイザは、あるバージョンから次のバージョンに移動して、特定のカットに注目し、再生する領域を抽出するように求めます。このためには、マーカーをセットアップします。マーカーを設定するには、初めにホットキー[M]を入力し、終点に[M]を再び入力します。次に、[Fn]+上↑([PageUp])を使用して、2 つのバージョンのカットから抽出した部分を 1 つにまとめて再生します。セッションには任意の数のマーカーをセットアップできます。Edit メニュー > Clear All Marks に移動して、領域をリセットするバックスラッシュ キー[\](日本語 OS では円記号キー)を使用すると、マーカーがクリアされます。

 

バージョン比較

Shotgun と RV は、反復的な共同レビューが必要な業界にソリューションを提供します。反復的なレビューの主な特徴の 1 つは、現在の作業と以前の作業を比較できるようにすることです。RV で、あるバージョンを関連するバージョンと比較するのは簡単です。Shotgun Review は、右側のパネルに[ノート](Notes)と[バージョン](Versions)の 2 つのタブがあります。関連するバージョンを表示するには、[バージョン](Versions)タブをクリックします。このパネルは、現在表示しているバージョンに基づいて更新されます。HSM_SATL_0020_ANIM を表示しながら、HSM_SATL_0020_TD バージョンを選択し、右クリックしてメニュー項目の[現在と比較](Compare with Current)を選択します。既定では、比較しやすいように両方のバージョンがグリッドに配置されます。

バージョンの比較が完了したら、画面の左上部にある左向きの「戻る」ボタンを選択します。これにより、プレイリストのタイムラインに戻ります。

 

比較用のグリッド ビューに加えて、バージョンを互いに重ねて表示することもできます。これは、前のアニメーションに対する比較を行う場合、またはデイリー時にライト変化を細かく確認する場合に最適です。SG Review メニューから、基本設定に移動して、Default Compare Mode を Stack with Wipes に変更します。手順を繰り返してバージョンを比較します。このとき、2 つのバージョンは並べて表示されません。イメージの端にマウスを移動して境界線に近付けると、ワイプ ツール ハンドルが表示されます。境界線を内側にドラッグして、下のイメージを表示します。

ここでバージョンの比較を完了したら、左上の戻るボタンをクリックしてプレイリスト タイムラインに戻ります。

 

ビュー調整

RV には、プロジェクトで活用する必要のあるイメージの技術的および芸術的な欠陥を分析してデバッグするのに役立つ、強力なイメージ ツール スイートがあります。ショットが完成したらすぐにこのツールを使用して、「技術的な修正」がないかショットを調査できます。

「技術的な修正」のデイリーでは、スーパーバイザはイメージを明るく表示して、アーティファクトの有無を確認します。このためには、[E]キーを使用して現在のバージョンの露光を調整し、ビューアを左から右にドラッグします。また、特定の値を設定して露光を変更することもできます。[E]キーを押して、2 と入力し、[Enter]キーを押します。

 

ここで、HSM_SATL_0020_TD のコントラストを強くする必要があります。[K]キーを押し、左から右にドラッグしてコントラストを強くします。

 

すべての変更をリセットするには、[Shift]+[Insert]を押すか、Color > Reset All Color オプションを使用します。

すべての色をリセットする

最後に、各カラー チャネルを個別に確認します。[R][G]、および[B]の各キーを押すと、赤、緑、または青のチャネルをそれぞれ分離したビューに切り替わります。それぞれのチャネルを試してから、ビューをフルカラーにリセットするには、[C]キーを押します。

 

ノート

アーティストとスーパーバイザはレビュー後に変更する必要がある内容を把握しておくことが重要です。簡単なレビューの場合やアーティストのデスクでスーパーバイザがレビューする場合、RV の Notes パネルを使用します。関連するバージョンが表示された右側のパネルで、上部の Notes タブをクリックします。

Notes パネル

Notes パネルは Versions パネルと同じで、現在のショットに合わせて更新されます。下には以前のノートが表示され、上部に新しいノートを入力します。@ 記号を使用すれば、アーティストの Johnny に転送してフィードバックを通知する、なども可能です。右下のチェックマークをクリックしてノートを送信すると、ユーザの通知基本設定に基づいて電子メールで Shotgun 受信トレイに通知が届きます。

ヒント: @ 記号の後にユーザの名前の文字列を少し入力すると、選択可能なユーザのリストが表示されます。

 

大規模なレビューの場合、レビューしないユーザは Review Notes アプリを使用することをお勧めします。

便利な設定とその場所

RV、Shotgun Review、RV 内のいくつかのツールには、RV の動作を変更できる基本設定があります。ワイプ モードの設定方法と同様に、SG Review > Preferences メニューには、既定のメディア タイプ、自動再生、表示設定など、便利な基本設定が含まれます。

SG の基本設定メニュー

RV 自身の RV > Preferences パネルには、重要な基本設定が表示されます。キャッシュの設定、オーディオとビデオの基本設定、プラグインについては、すべてここで管理できます。最後に、いくつかのツールには独自の基本設定があります。タイムライン(トレイの上にあるタイム ビュー)には、便利な設定が用意されています。

RV の基本設定

その他の資料

RV を使用して効率的にレビューできるようになるには、RV 内の幅広いツールを理解することを強くお勧めします。このチュートリアルは単なる紹介です。次に、確認およびブックマークすべきいくつかのガイドを紹介します。

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